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No.95 JULY 1999
  • 機種:R5E形日立エルトリエータ細胞分離システム(ラージチャンバ)
  • エルトリエータ細胞分離システムを用いて末梢血単球 (Leukapheresis component)から幹細胞(未梢血幹細胞)を
    最大純度6%、回収率61%で分離しました。

末梢血中の血液幹細胞分離は幹細胞研究の発展に伴い、近年盛んに行われるようになりました1)
日立エルトリエータ細胞分離システムは、このような研究に対して末梢血幹細胞分離の前処理として応用でき2)、分離効率の向上に有効となります。

1. 分離条件および結果

サンプル:末梢血単核球1.1×109 cells (CD34+ cell:2.1%)

Fraction
No.
流量
(ml/min)
分画量
(ml)
細胞数
(cells)
CD34+ 純度
1 56ml/min 400ml 2.8×108 cells 1.6%
2 60ml/min 400ml 9.0×107 cells 4.7%
3 64ml/min 400ml 7.6×107 cells 6.0%
4 68ml/min 400ml 1.8×108 cells 2.9%
5 72ml/min 800ml 3.2×108 cells 1.2%
6 76ml/min 200ml 4.0×107 cells 0.6%
7(Stop) 76ml/min 200ml 3.9×107 cells 0.4%
Total - 2700ml 10×108 cells -

(回転速度:2,000rpm)



CD34+ cellの回収率と単球除去の状況

  CD34+ 細胞数 純度
分離前 2.3×107 cells 2.1%
分離後
(Fr.2〜4)
1.4×107 cells(回収率 61%) 4.0%


2. 分離方法

(1) 末梢血単核球の採取(Leukapheresis)
(2) PBS等で洗浄し、50〜100mlに懸濁
(3) エルトリエータ細胞分離システムによる分離
(4) 幹細胞分離用のbuffer等に再懸濁
(5) 磁気ビーズ抗体等による幹細胞の分離
(6) CD34+末梢血幹細胞

従来、CD34+末梢血幹細胞は、磁気ビーズ抗体等を用いて濃縮・分離を行っておりました3)
本システム はサンプルである末梢血単核球から単球あるいはリンパ球を除去することができ、磁気ビーズ抗体による幹 細胞分離効率の向上に有効であると考えられます。

3. 使用機種

遠心機 :CR-E/Fシリーズ日立高速冷却遠心機
ロータ :R5E形エルトリエータロータ
チャンバ :ラージチャンバ

4. References

1) Choi E. S. et al. : Blood, 85, 402 (1995).
2) Cornelissen J. J., et al. : Bone Marrow Transplant., Suppl 3 (1998).
3) Kikuchi J., Furukawa Y., et al. : Blood, 89, 3980 (1997).