himac APPLICATION
No.93 JULY 1999
  • 機種:R5E形日立エルトリエータ細胞分離システム
  • エルトリエータ細胞分離システムにより巨核球系の培養細胞であるMo7Eから多核細胞を分離濃縮した例

血小板の産生とその産生細胞である巨核球の分化、増殖の機構は依然不明な点が多く、現在も様々な研究が続けられています1)。中でも細胞の多核化は巨核球に特異的な現象であり、細胞分化、血小板産生との関連、またはその意義について研究が加えられています2,3)。今回は、日立エルトリエータ細胞分離システムを用いて、巨核球の分化成熟に伴って現れる多核細胞を、巨核球系の培養細胞であるMo7Eから分離する条件を検討しました。

1. 分離前後の細胞フローサイトメトリー解析図とライトギムザ染色像

フローサイトメトリー解析図
ライトギムザ染色像

2. 分離条件

分離条件:サンプル:培養細胞Mo7E

Fraction No. 流量
(ml/min)
分画量
(ml)
細胞数
(cells)
Polyploid cells
(%)
1 20 200 Dead cells -
2 30 200 2.5×106 -
3 40 200 2.6×106 69
4 (Stop) 40 100 4.8×106 87
Total - 700 9.9×106 -

(回転速度:2,000rpm)
結果: Fraction No.4(流量40ml/min、遠心停止後)において多核細胞を純度87%、細胞数4.8×106cells得ることができました。

3. 使用機種

遠心機 :CR-E/Fシリーズ日立高速冷却遠心機
ロータ :R5E形エルトリエータロータ
チャンバ :スタンダードチャンバ

4. References

1) Kaushansky K. : N. EngI. J. Med. , 339, 746 (1998).
2) Kikuchi J. , Furukawa Y. , et al. : Blood, 89, 3980 (1997).
3) Komatsu N.,Kirito K.,Hurukawa Y.,Kikuchi J.,et al. : Blood, 89, 1182 (1997).

本実験は自治医科大学分子病態治療研究センター・分子病態研究室・講師である古川先生との共同研究によるものです。