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No.91 JULY 1999
  • 機種:R5E形日立エルトリエータ細胞分離システム
  • エルトリエータ細胞分離システムにより巨核球系の培養細胞であるUT-7から多核細胞を分離濃縮した例

血小板の産生とその産生細胞である巨核球の分化、増殖の機構は依然不明な点が多く、現在も様々な研究が続けられています1)
中でも細胞の多核化は巨核球に特異的な現象であり、細胞分化、血小板産生との関連やその意義について研究が加えられています2)
今回は、日立エルトリエータ細胞分離システムを用いて、巨核球の分化成熟に伴って現れる多核細胞を、巨核球系の培養細胞であるUT-7から分離する方法について検討しました3)

1. 分離条件および結果

サンプル:培養細胞UT-7:3.5×107cells(Polyploid:38%)

Fraction No. 流量
(ml/min)
分画量
(ml)
細胞数
(cells)
Polyploid cells
(%)
1 15 200 Dead cells -
2 25 200 7.8×106 14%
3 35 200 9.9×106 18%
4 45 200 6.3×106 45%
5 55 200 1.1×105 65%
6(Stop) 55 100 2.8×107 80%
Total - 1100 2.8×107 -

(回転速度:2,000rpm)
結果: Fraction No.5,6(流量55ml/min、遠心停止後)において多核細胞を純度70%、細胞数1.5×106cells得ることができました。

2. 分離前後の細胞ライトギムザ染色

ライトギムザ染色像

3. 使用機種

遠心機 :CR-E/Fシリーズ日立高速冷却遠心機
ロータ :R5E形エルトリエータロータ
チャンバ :スタンダードチャンバ

4. References

1) Kaushansky K. : N. EngI. J. Med. , 339, 746 (1998).
2) Matsumura I. , et al.: Mol. Cell. Biol. , 17, 2933 (1997).
3) Kikuchi J. , Furukawa Y. , et al. : Blood, 89, 3980 (1997).

本実験は自治医科大学分子病態治療研究センター・分子病態研究室・講師である古川先生との共同研究によるものです。