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No.90 JULY 1999
  • 機種:CS-GXシリーズ分離用小形超遠心機
  • S100NT形ネオアングルロータによリヒト血清中からリポタンパク質を迅速分離した例

血清中に含まれているリポタンパク質は脂質の代謝に密接な関係があり、高脂血症に関する研究分野で注目されています。ここでは、小形超遠心機に100,000rpmのネオアングルロータ(4PAシールチューブ;実容量3.7ml)を用いて、1度の遠心でヒト血清中からLDL、HDLのリポタンパク質の分離を行いました。

実験結果



1:分離前の血清
2:LDL画分(約300μL)
3:Lp(a)(LDLを含む)画分
4:HDL画分(約300μL)

*ポリアクリルアミドゲルリポプロテイン電気泳動試薬:リポフォー(常光)

1. 使用機種

遠心機:日立CS-GXシリーズ分離用小形超遠心機
ロータ:S100NT形ネオアングルロータ
チューブ:4PAシールチューブ

2. 分離条件

(1) 遠心条件

ロータ 回転速度 遠心時間 温度 加速モード 減速モード
S100NT
ネオアングルロータ
100,000rpm 70分 10ºC 5 7

(2) チューブ

4PAシールチューブ

(3) 操作方法

(1) Buffer 2.5mlをチューブに入れます。
(2) Plasma 1.2mlをチューブの底から加えます。
(シリンジ:2ml、針:直径0.65mm×長さ60mm(テルモカテラン針NN-2360Cを使用しました。)
(3) 液が足りなくチューブが満たされない場合には、上からBufferを加え、チューブを満たします。
(4) STF-1形チューブシーラーにてチューブ口を溶着し密封します。
(5) S100NTネオアングルロータで、100,000rpm、10℃、70分間遠心します。
(6) チューブの上部に注射針で空気抜き用の穴を開けます。
次いで各バンドの位置に注射針を刺し、各バンドの画分を抜き取ります。
Buffer:5mM phosphate buffer(pH7.4,0.1mM EDTA)
血清:採血後約30分放置し、3,000rpm、10分の遠心分離で血清を得ます。
血清1mlあたり0.3816gのKBrを添加し、d=1.24g/mlとします。